スワップ通貨ブームは明らかに崩壊した。だがそれがいい。
ここ数年、高金利通貨のスワップポイントがおいしいらしい。ということで知る人ぞ知る投資先として人気だったトルコリラ。しかしトルコリラ暴落で「トルコリラ」はスワップ金利がおいしい通貨ではなく「ヤバイ通貨」として知られることになった。トルコリラに限らず新興国通貨は今下落の真っ只中である。
情強の方々は世間一般の人より情報を早く仕入れ、いち早くトルコリラに参戦していた訳だが大半がロスカットされトルコリラスワップ界は焼け野原のようになってしまった。悔しいことに早く参加した人ほどダメージがでかいという結果だ。
一方、世間の多数を占めるトルコリラなんて知らなかった人は「なんか知らんけどトルコリラという危ない通貨があるらしい。暴落中らしいぜ!」という認識だけで無傷で終わった。知らないほうが幸せということだ。少し違うけど。
せっかく日々アンテナを高くして誰よりも早く胡散臭い世界に勇気を持って飛び込んだのにあんまりである。いや、勇気を持って飛び込んだ人はあまりいないだろう。
ここが投資で重要なポイントだ。おそらく「スワップだけで月に10万も入ってくるな、これはおいしい(ニヤリ)」と考え嬉々として飛び込んだはずだ。負けると思って飛び込む人はいないのでまあ当然である。みんな勝つつもりで飛び込んでくる。
しかし、一般の人が「これは儲かりそうだ」と感じるタイミングは大抵間違っていて、飛び込んだらそこが天井だったり、大きく調整して振り回されたりしがちだ。最近では仮想通貨などそうだろう。出川哲朗のCMがバンバン流れ出して誰でも儲かる雰囲気になり入金額が最高に達したところが頂点だった。
そう考えると、悲壮感漂うトルコリラはチャンスだ!
多くの人が「これは損しそうだ」と感じているタイミングだからだ。
知らんけど。