知っている人にとっては常識だし、今更な知識だが、知っていそうで知らない知識でもあるトルコリラ円の成り立ち。
”トルコリラ円”の意味は、トルコリラと日本円の2つの通貨の交換レートを表すものだが、実際にはトルコリラと日本円を直接交換するレートというものはなく、基軸通貨である米ドルを介して計算された数値である。
そして、そういった合成通貨をクロスと呼ぶ。
トルコリラ円の場合の計算式は、USD/JPYの価格をUSD/TRYの価格で割ったものである。
現在であれば
USD/JPYが111前後
USD/TRYが3.5なので、
111割る3.5で31.7=トルコリラ円の価格
となる。
これを踏まえると、トルコリラの価値が米ドルに対して変化せず3.5をキープし続けたとしても、円安になればトルコリラ円の価格は上昇する。
10年、20年先はどうだろうか。今より円安か円高かといえば、円安の可能性のほうが高そうだ。
仮にドル円が120円として、USD/TRYを今の価格3.5で計算すると、トルコリラ円は34円となる。
ただ、USD/TRYはずっと上昇傾向にあるので4とかになるかもしれない。
そうするとドル円が120円になっても、トルコリラ円は30円になってしまう。
トルコリラ円が大きく上昇することはあるのだろうか。