トルコリラの現状と今後の見通し

高金利通貨トルコリラの危うさ

スワップ派に人気のある高金利通貨の一つであるトルコリラですが、フラジャイル・ファイブと呼ばれる、5大危うい通貨の一つでもあります。
なんだかいい感じのリズムを刻むグループ名のような名前ですが資産がなくなるかもしれないので危険です。

※フラジャイル・ファイブ・・・モルガン・スタンレーが名付けた、米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和縮小に伴い、ドル流出が加速し自国通貨の下落が進みやすい新興国通貨の総称で、ブラジルレアル、インドルピー、インドネシアルピア、トルコリラ、南アフリカランドの5通貨が含まれる。

リスキーであるからこその高金利なので、そこは目をつぶるとしても、なぜリスクが高いのかという理由は理解しておいたほうがいいと思います。

どの国の通貨でもそうですが、リスクは外的要因と内的要因があります。
外的要因は自国以外の要因で、トルコ自身のせいではないけど、影響を受けてしまう要因です。大きく2つあるのですが、1つ目はアメリカの利上げです。米ドル利上げによって国内のトルコリラが売られ米ドルが買われ流出。その結果、トルコリラ安となるわけです。もう1つは世界的なリスクオフの流れです。同時株安や先行き不安が起こると危険な新興国通貨は売られてしまいます。今は有事のドル買いではなく、円買いになることが多いですね。

内的要因は政局不安です。与党と野党が一時は手を組んだものの、破局。結局、大きく対立していますし、そこにクルド労働者党の攻撃、そして日本のニュースでも度々名前を聞くISISの攻撃も加わります。インフレ率も10%弱と物価も上昇局面、失業率は10%と何かと不安要素があります。2004年のデノミのような通貨切り下げも怖いですね。
当時はトルコ民による通貨買い支えがありましたが、現在はトルコリラに対する信用があまりないので、同じことが起きると、ドル買いの流れが一気に加速し、トルコリラが暴落する危険性も高いようです。

ただ、そういった危険を織り込んだ上での今の下落局面というわけですから、仕込み時であるような気もします。そういったことをトルコリラが40円台の頃に書かれていた今は放置されたトルコリラ関連のブログの行方も気になります。でも不安しか見えないようなときこそ買いな気がします。